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リハビリ日誌30号 ~理学療法士として教訓になった学生時代の思い出~

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こんにちは!

理学療法士の大南です。

パリオリンピックが始まりました。男子バスケットボール初戦の熱戦はすごかったすね!

結果は本当に残念でしたけど、とても興奮し感動をしました。

対戦相手のフランスは身長222センチの大柄な選手がいました。対して日本の選手は身長167センチ173センチと小柄で体格差のハンデが大きいと話題になっていました。

このバスケットボールの身体のハンデで理学療法士の学生だった時の出来事を思い出しました。

今回は理学療法士の実習先で体験し、感じたことについてお話したいと思います。

最終学年の3年生になって初めての実習先は遠く離れた静岡県にある大きなリハビリテーションセンターでした。それは山の上にありリハビリセンター、体育館、プール、職員の寮などまるで一つの町になっているようなところでした。若い方からお年寄りまで大勢の人が日常生活の自立を目指し頑張っておられました。

そこで親しくなった20歳前後の青年から、いろんなことを教わりました。彼はバイク事故で脊髄損傷になり車椅子の生活になり1年ほど経過された方です。

彼は「理学療法士になるなら車椅子を使っている人の気持ちを知らないといけない」と日々私にいろいろ教えてくれました。休日は私も車いすに乗り、一緒に坂道を上りました。 また車椅子バスケにも挑戦しました。体育館のバスケットボールのゴールの練習もしました。体験するとわかるのですが、びっくりするほどボールが上にとびません。ゴールするためにはいかに全身の力が必要かよくわかりました。遠くにボールを飛ばすには下半身のふんばりが必要なんですね。

それから若くして身体に障がいをおってしまった彼自身から聞く言葉は非常に重く私につきささりました。

自身の事故のこと、障がいのこと、事故から現在に至るまでの心情、加害者に対する気持ち、将来の目標・不安など赤裸々に私に話してくれました。今でも真剣な表情で時につらそうに、時に笑顔で語る彼の顔を覚えています。本当に大切なことを教えてくれた彼には感謝しています。将来「車椅子マラソンや車椅子バスケの選手として活躍してみたい」と言っていた彼は、今ごろどうしているのかなあ、と思い出すことがあります。

この時の教えを胸に、理学療法士として働いてきました。

これからもご入居者やご家族の気持ちを考えてリハビリをさせていただきたいと思います。

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