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リハビリ日誌 第16回 ~背骨、椎間板の構造や機能について~

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背骨について

作業療法士の西尾です。

腰痛の事をお話する前に背骨の事を理解して頂きたいのでご説明したいと思います。

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人間の脊骨は、首の骨7個、胸の骨12個、腰の骨5個、仙骨、尾骨に分かれます。

灰色が椎間板  黄色が神経

頭蓋骨が脳を守っている様に、背骨の中に脊髄神経(神経の束)があり守っています。

私たち人間は神経があるから味覚や聴覚、視覚などを感じ取る事や感覚を頼っての運動が出来ます。

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首~腰の骨の間には椎間板という水やコラーゲンで出来ているクッションがあります。

椎間板があるおかげで衝撃吸収出来ています。

椎間板は栄養供給が乏しいので壊れてしまうと自然再生しない物と言われています。

画像は椎間板ヘルニアです。 

いったんヘルニアが起これば、椎間板が傷付いた状態で脆くなり、またヘルニアが再発しやすい状態となります。

背骨は重たい頭を支えて力を分散させるためにS字カーブの形となっています。

まっすぐに立つ事で重力を分散し、重い頭を支え、骨や筋肉の負担を軽減しています。

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背骨の曲がりが強い場合は、猫背で姿勢が悪くなると首や肩、腰に負担がかかるようになります。

ストレートネック(首の骨の前への曲がりが少ない状態)にもなります。

あお向けに寝たときに、腰と床の間に隙間が出来るのも背骨の曲がりが強く姿勢が悪いです。

背骨の曲がりが少ない場合は、背中が真っ直ぐで一見姿勢が良いように見えますが、筋肉の負担が大きくなります。

脊骨はクッションの役割をするためにS字カーブを描いているのですが、

S字カーブとなる為に腰骨と(骨盤)仙骨が接する部分は斜めに(30度位)角度がついている事が重要になってきます。

この角度により理論上体重の約3倍の重力が加わるはずの仙骨部分の力が、分散吸収され人間はまっすぐ立つ事が出来ます。

姿勢が悪いと、このS字カーブが崩れて、重力をうまく分散吸収できなくなってしまいます。

その分、筋肉が頑張って体を支えようとするために、疲労が溜まります。

疲労が溜まった筋肉が炎症を起こすと腰痛や背中痛などの症状が出たりします。

これが長い間続くと、更に骨や筋肉への負担が増し、椎間板がダメージを受け続けると傷付き、ぎっくり腰椎間板ヘルニアなど発症します。

背骨や椎間板に負担を掛けない様に毎日の生活での姿勢に注意する事と筋トレやストレッチの運動が必要になってきます。

腰痛予防運動については、また次回お話させて頂きます。

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