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作業療法士の西尾です。
今回は肺炎予防についてお話させて頂きたいと思います。
肺炎は高齢者の死因の上位にランクされる病気です。
口腔を清潔に保つことで予防が可能なことが知られており口腔ケアが重要とされています。
肺炎の発症メカニズムには「口や喉の中の細菌」「誤嚥」そして「体の抵抗力」が関係します。
口腔ケアによって飲み込む機能が良くなったり、むせ込む機能が良くなったりします。継続した口腔ケアは細菌を減らす効果ばかりでなく肺炎の予防に効果があります。
肺炎予防に効果的な口腔ケア
口腔ケアに必要なポイント
細菌の塊であるバイオフィルムを破壊し破壊したバイオフィルムを除去する。
細菌の塊であるバイオフィルムは、強い粘着性を持って歯や義歯、口腔粘膜に付着しています。
歯についたバイオフィルムの破壊には歯ブラシを用い、口腔粘膜についたバイオフィルムの破壊にはスポンジブラシやガーゼなどを用います。
うがいなどでは破壊することはできません。
歯ブラシによって破壊されたバイオフィルムはバラバラになり歯ブラシ後にうがいをすることで、唾液中や口の中に落ちたバイオフィルムは口腔内に排出されます。
うがいができない人の場合には、破壊したバイオフィルムが誤嚥される恐れがあり注意が必要です。
バイオフィルムを排出させる対策
1.口腔内に水を溜め込む事が難しくなり誤嚥リスクがあるので多くの水や洗浄剤を使用しない
2.首を曲げてあごを引いて咽頭に流入しないようにする
3.歯磨きでは細菌の塊や食物残渣など付着するので、しっかり歯ブラシを洗いながら、ふき取りながらケアをする。
口腔ケアによって肺炎の発症は約半分に減らすことが出来ることが知られています。
口腔体操と口腔ケアで肺炎予防!寝たきり防止!
口は、生きる為のそして幸せのための器官です。
口いっぱいで味を感じ、その感動を「おいしい」という言葉に変えて伝える。
ご入居者にいつまでも健康に暮らして頂きたいと考え、今後も当施設は口腔体操・口腔ケアに努めて参ります。
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