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  • リハビリ日誌 第11号 ~食事のプロセスについて~

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作業療法士の西尾です。

口腔嚥下体操の前に食事のプロセスについてお話したいと思います。

食べ物を認識してから口に運び、取り込んで噛み砕いて飲み込むまでの事を摂食・嚥下と言います。

この一連の行為が上手くいかないことを、摂食・嚥下障害と言います。

声を出す事やお話しする事と、食事をする摂食・嚥下行動は、深い関係にあります。

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嚥下の5つの段階

先行期 食べ物を口に入れるまでの時期

飲食物の形や大きさなどを目で見て、一度に口に入れる量や大きさを判断します。また食べることを感じて、口腔内に唾液の分泌が起こり始める時期です。

準備期とは、食べ物を噛んで細かく砕きます。細かく砕いた食物を唾液と混ぜ合わせ、飲み込みやすい状態にひとかたまりにする時期

この時に味や食感を感じたり、楽しんだりします。

口腔期とは、とかたまりに形成された食物を咽頭に送り込む時期です。

咽頭期とは、食物を咽頭から食道に送り込む時期です。

咽頭は普段呼吸をするための道です。食物を飲み込む時(食道へ送る際)には、気道を閉じ、食道側を開いて食物を食道へ通過させます。

この切り替えがうまくいかないと、ムセ込み誤嚥を起こすことになります。

食道期とは、食物が胃に送り込まれる時期です。筋肉の働きで食道が閉じ、逆流せずに胃に食物を送り込めます。

嚥下障害とは、この一連の動作の際に、何らかの問題が生じていることを言います。

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