明けましておめでとうございます。
大阪市住之江区にある有料老人ホーム スーパーコート住之江の作業療法士の西尾です。
今回は高齢者に危険な食べ物についてお話したいと思います。
お正月といえば、皆さんお餅を食べられると思います。
お餅は特に高齢者にとって危険な食べ物といわれます。
ごはんをのど詰めるリスクを1としたら、もちは103.6倍も詰まりやすいのです。
パンも2.6倍、肉類が1.6倍、魚介類が1.2倍、果実類が1.2倍と考えられています
窒息事故での65歳以上の高齢者の死亡者数は、年間約3,500人以上で、うち80歳以上は2,500人以上です。
高齢者の「もち」を含む窒息事故の死亡者
65歳以上では2018年で363人、2019年で298人となり、計661人でした。(消費者庁:2018~2019年)
特に正月三が日が多いです。
窒息事故の原因となる食品
1位「餅」 男性が女性の2.6倍多い (ごはんの約103倍のど詰めやすい)
2位「ミニカップゼリー(こんにゃく)」
3位「飴類」 寝ながら食べると危険 のど詰めやすい
4位「パン」(ごはんの約2.6倍 のど詰めやすい)
5位「肉類」
6位「魚介類」
7位「果実類」 ミニトマト、ブドウ(子供に多い)
8位「米飯類」
原因として身体機能的なものと食べ物側の2つがあります。
高齢者では、加齢による歯の欠損、飲み込みや噛む能力の低下、脳梗塞等のご病気などが原因となっています。
また介護者のリスクに対する認識や応急処置ができるかどうか、食事の介助方法なども事故に関わる要因です。
食べ物側の要因は、表面のやわらかさ、弾力性、硬さ、噛み切りにくさといった食感や、大きさ、形状などが関連すると言われております。
窒息予防として5つの対策
食べ物を細かく刻む
少量ずつ口に入れる
ゆっくりよくかんで食べる
水分をとりながら食べる
食べながら話さないようにする
当施設では食事前に口腔体操を行い、食後では口腔ケアを行い誤嚥性肺炎予防に努めております。
口腔体操についてはまた説明致します。
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