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大阪市の有料老人ホーム スーパーコート住之江の作業療法士の西尾です。
今回はパーキンソン病について、お話ししたいと思います。
普段、私たちは体を動かそうとすると、勝手に脳が働いています。
脳は全身の感覚を使って瞬時に周りの環境を把握し全身の筋肉に命令を出す事で不安定な場所でもこけずにバランス良く上手く歩くことが出来ます。
脳が勝手に運動をコントロールしてくれています。脳のおかげでスポーツ等状況に合わせて運動出来ています。
この時、私たちの意図どおりに体が動くように運動調節しているのが神経に伝える物質の「ドパミン」です。
ドパミンは脳の奥の黒質にある「ドパミン神経」でつくられています。
パーキンソン病になると、このドパミン神経が減少し、ドパミンが十分に作られ無くなります。
その結果、運動の調節が上手くいかなくなり、体の動きに障害があらわれます。
パーキンソン病の4つの運動症状
①じっとしていても手足が震える(安静時振戦)
②身体が動かなくなる(無動)
③手足の筋肉が固まる(筋固縮)
④バランスが取れなくなり転倒してしまう(姿勢反射障害)があります。
運動以外の症状
・精神機能障害(認知症、うつ、不安、無関心)
・睡眠障害
・感覚障害(味や匂いがわからなくなる)
・自律神経障害(何度もトイレに行きたくなる頻尿、起き上がりに血圧が下がる、便秘)
・痛み(パーキンソン病により筋肉が硬くなり動けない等により筋肉や関節周囲に痛みが起こります)
特に痛みは、生活の質を低下させる要因にもなるので早期発見と治療が重要です。
文献でも、パーキンソン病は個人差はありますが、早期発見し出来るだけ早期に薬物治療やリハビリを始めれば機能維持、病気の進行を緩やかに生活する事が出来ると言われています。
早期発見のポイント
便秘、手足を激しく動かしてしまうような睡眠障害、嗅覚低下などが前触れとして出現する事があります。
判断のポイントは「片側の手足の震え」や「動きの遅さ」です。
当施設では介護・看護・リハビリと多職種連携し生活や医療情報共有し肺炎予防や転倒予防に努め、薬物治療とリハビリの運動療法で少しでも維持改善、QOL向上を図って行きます。
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