前回のブログで次の一節を紹介したのですが、
皆そうとは言えんが私の出遇うたモンゴリヤ人には怒り易い人が多くって閉口しました。また怒るということは馬鹿の性癖であると悟りまして私はその後辱めに逢うても忍ぶという心を養成した訳でございます。
この文章を読んで、すぐに連想したのがアンガーマネジメントのファシリテーター資格を取得された泉房穂前明石市長です。
アンガーマネジメントファシリテーターとは、日本アンガーマネジメント協会が認定するアンガーマネジメントのインストラクター(指導者)でアンガーマネジメントの講演やセミナー研修・トレーニングを行ったり、「アンガーマネジメント入門講座」を開催することができとのことで泉房穂前明石市長も令和7年2月から入門講座を開設する予定とのことです。
アンガーマネジメントとは1970年代にアメリカで生まれたとされている怒りの感情と上手に付き合うための心理教育、心理トレーニングで、「怒らないこと」を目的とするのではなく、「怒る必要のあることは上手に怒れて、怒る必要のないことは怒らなくて済むようになる」ことを目標としていると説明がありました。違う箇所の説明では、「アンガーマネジメントの考え方・ちょっとした習慣を身につけるだけで、余計な感情に振り回されない生活が実現します」ともありました。
泉房穂前明石市長といえば、国道2号線の拡幅工事に必要な立ち退きでの土地買収に関し担当職員に「火付けて捕まってこい」「「おまえら1人ずつ1千万円出せ。自分の家売れ」との暴言事件が有名ですが「これまでの人生で反省することが多かったので、アンガーマネジメントの資格を取りました」と話されています。
泉房穂前明石市長ほどではないにせよ、誰しも反省しなければいけないことはあると思います。ここではアンガーマネジメントの基本となる3つのステップについて紹介していきます。
1.衝動のコントロール
衝動をコントロールする代表的な手法が「6秒ルール」です。
人間は怒りを感じてから、理性を司る大脳新皮質の前頭葉で感情をコントロールできるまでに、およそ6秒かかるといわれています。
6秒ルールの実践方法は、まず怒りを感じた際に頭のなかで1から6までの数字をカウントし、怒りの感情から意識をそらします。
怒りの衝動をすぐに発露させず、6秒待つことで衝動を落ち着かせることができるのです。
2.思考のコントロール
怒りの感情は、悲壮感、不安感、虚しさなどさまざまな一時感情によって引き起こされます。これらの一時感情は、自分が抱いている「~するべき」という価値観が裏切られることで生じる特徴があります。
つまり、自分の怒りにつながる「~するべき」を把握して客観的にとらえることで、怒りをコントロールすることが可能となります。
人によって「~するべき」と感じることは異なっています。それを理解し、価値観に許容範囲を広げることで、怒りを感じる機会を減らすこともできるのです。
3.行動のコントロール
怒りの感情から「怒る」という行動を起こすことが、本当に適した行動であるかを考えます。
「怒ることは問題の解決に有効なのか」「怒ることで相手の意識が変化するのか」など、冷静に状況を分析しましょう。
怒るという行動によって状況が変化・改善しないことを理解できれば、別の「変えられるもの」に目を向けられるようになります。こうした考え方ができれば、怒る以外の言動に切り替えることができるのです。
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