和顔愛語 先意承問
あと幾日かで12月になります。朝晩めっきりと寒くなってきました。
朝の通勤時に街中の人たちを見ると、夏は暑さのせいで歩くことも億劫な様子でしたが、今は寒さのせいか仏頂面の人が多くなっていますね。
夜の通勤時では街は暗くなってしまっていて足早に家路を急ぐ人たちの表情までは読み取れません。
そんな11月のある日、帰宅途中で立ち寄ったスーパーでお母さんと小学生の男の子の二人連れを見ました。
男の子がお菓子を二つ持って「どっちかひとつを買ってほしい」とお母さんにせがんでいます。その男の子の愛くるしい表情に「今日はふたつとも買って帰りましょう」とお母さんの優しい声がなんとも心地よく微笑ましい光景でした。
和顔愛語 先意承問。 わがんあいご せんいしょうもんと読みます。
「和顔愛語にして、意を先にして承問す」
和顔愛語とは「相手の身になり和やかで穏やかな笑顔と慈愛に満ちた温かい言葉を遣うこと」
意先承問とは「先に相手の気持ちを察し,相手のために何ができるか自分自身に問うこと」
あのお母さんがこの教えを知っているのかどうかはわかりません。知らなくても親の愛情を体現できているお母さんは素晴らしい。
あのお母さんを見習って、私も人から見られて「和顔愛語」だと思われるような振る舞いをしたいものです。
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