2024年10月30日(水)に研修に行ってきました。
多彩なフレイルへの介入
~フレイルドミノを意識して~
皆さまはフレイルという言葉をお聞きになったことがありますか?
フレイルとは、わかりやすく言えば「加齢により心身が老い衰えた状態」のことです。
フレイルの基準で代表的なものに
- 体重減少:意図しない年間5kgまたは5%以上の体重減少
- 疲れやすい:何をするのも面倒だと週に3-4日以上感じる
- 歩行速度の低下
- 握力の低下
- 身体活動量の低下
の5項目があり、3項目以上該当するとフレイル、1または2項目だけの場合にはフレイルの前段階であるプレフレイルと判断します。
フレイルドミノとは、社会とのつながりを失うことで始まる、要介護への負の連鎖のことです。
社会とのつながりを失うことには、下肢筋力低下での外出機会の減少、難聴や視力の衰えによるコミュニケーションの困難さ、家族や友人との別離などが挙げられます。
またフレイルのきっかけとなる口の機能の衰えをオーラルフレイルと呼びます。オーラルフレイルの進行が嚙む機能の低下から食事量の低下につながり低栄養となって筋力の減少の一因となり、要介護への負の連鎖に結びつきます。
【予防するには】
運動療法と栄養療法
ベッドの上で足の運動を行うことから始まり、椅子に座ったり立ち上がったりを繰り返したり、歩行距離を徐々に延ばしていくように運動強度を調整します。筋力が低下している状態で、いきなり立ち上がったり、無理に歩行しようとすると転倒や骨折を起こす危険があります。
また運動療法は栄養療法とセットで行う必要があります。低栄養状態で運動を行っても筋肉がつかないどころか、低栄養状態を助長してしまいます。筋肉をつけるために必要な良質なタンパク質を摂れるような食事をこころがけましょう。
【地域包括支援センターに相談を❕】
年齢を重ねても自分らしく、できる限り自立した生活を送ることができるよう支援することを目的とし、専門家による体操・栄養・認知症予防・お口の健康のお話や、レクリエーションなど様々なプログラムを行う介護予防教室を実施しています。
まずは最寄りの地域包括支援センターに相談をしてみてください。
コメントする
※ コメントは認証されるまで公開されません。ご了承くださいませ。