前回は薔薇のお話でしたが5月12日は母の日で、母の日と言えばカーネーションですね。昔は亡くなった母親に贈るカーネーションは白色で、存命であれば赤色を贈ることになっていたのが今では赤に統一されたと聞きました。私は不肖の息子で赤のカーネーションを贈ったことがありません。
母親は50代から糖尿病で通院していた花より団子の人で「主治医先生にいつ死ぬのか教えてもらえたら、思いっきり饅頭をたべる」と言っていたことを覚えています。なので母親も自分で花を買ってきて部屋に飾ることはしていませんでした。
その母親が脳梗塞で倒れて半身まひとなり、ほとんど寝たきりでいた時にも和菓子を買って帰ったときは自分で布団からすくっと起き上がってうれしそうに団子をたべていました。
喉につまるのが怖いので一口サイズのみたらし団子を買ってくるのですが、そのみたらし団子の先の2個だけたべ根元に団子を残して次の串へと手を伸ばします。そのたびに串を横にしてたべるしぐさを見てもらうのですが、結局串を横にしてたべることはなかったです。いつかみたらし団子を持つ手を持ち帰るところが見れたらなぁと思いながら、根元に残ったみたらし団子を串から外して母親にたべてもらっていました。
母親が64歳で亡くなったのが1999年で介護保険が始まる前年でした。あれから四半世紀。はじめてカーネーションを買ってみようかと思います。
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