私が10代の頃にカジャグーグーというグループの元ボーカリストのリマールが主題歌を歌った「ネバーエンディングストーリー」という映画がヒットしました。その「ネバーエンディングストーリー」の作者がミヒャエル・エンデといい、今日紹介する「モモ」の作者でもあります。
この「モモ」も映画化されていて、主人公の少女のモモが「施設から逃げ出し、廃墟となった円形劇場の舞台下の小部屋に住み着いた10歳くらいの女の子。みんなの話を本当に聞いてあげることのできる才能がある」というもの。この「本当に聞いてあげることのできる才能」が、私たちケアマネージャーや介護職、社会福祉に携わる者にとっては必要なことなのですが、モモのようにはなかなかうまくいきません。
ある書評に「時間に追われ、落ち着きを失って人間本来の生き方を忘れてしまった現代の人々。このように人間たちから時間を奪っているのは、実は時間泥棒の一味のしわざなのだ。ふしぎな少女モモは、時間をとりもどしに「時間の国」へゆく。そこには「時間の花」が輝くように花ひらいていた。時間の真の意味を問う異色のファンタジー。小学5・6年以上向き」とあるように、この「モモ」を純粋に児童文学として読むこともできるのですが、意義深い寓意のある物語として大人の鑑賞にも耐えうる作品となっています。
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