季節の変わり目と腰痛の関係
季節の変わり目で温度差が大きい時期になってきました。
朝・夜は寒く、お昼が暑いという温度管理が難しく、自律神経(体調を管理する神経)が乱れる事があります。
自律神経には交感神経と副交感神経があります。
交感神経は興奮した時に働きます。
副交感神経はリラックスした時に働きます。
両方の神経がバランスを取りながら働き、身体の調整を行います。

しかし、季節の変わり目や温度差が大きい時期は自律神経のバランスを保つ事が出来ず、自律神経が乱れる事があります。
交感神経から副交感神経に切り替わりが遅くなったりして、自律神経が乱れてしまい、血行障害を引き起こします。
その結果、腰部の血行が悪くなってしまい、腰痛を引き起こしてしまいます。
かなり端的な説明で申し訳ありません。
今度はその対策について書きます。もしよければ読んでみて下さい。
皆様、こんにちは!
スーパー・コート東大阪高井田の機能訓練士の植田と申します!
本日は、前回の続きになります!
まだ見ていない方は先にこちらをクリック(^^)/
https://www.supercourt.jp/blog/morikawachi/2023/0921_131032.html
前回は、「歩行器をつかって1人で歩きたい」という目標にむけて、歩行練習を始めたばかりの段階を動画で紹介しました。
今回は歩行時の問題を詳しく分析し、個別機能訓練計画を立てた内容を紹介したいと思います。
歩行の改善に向けて私は、
➀「すくみ足や思うように動かせない四肢の有無」
➁「歩行開始時の足パターン」
に着目しました。
➀の「すくみ足や思うように動かせない足」が左右どちらか、もしくは両足にあるのか観察しました。一般的には、片足どちらかに起こる事が多いですが、両足とも足がすくんで思うように動かせない人もいます。今回のS様は、両足ともすくみ足があり、左足がすくむと右足もすくんで足が出なくなるといった現象でした。

➁の「歩行開始時の足パターン」に関して、S様は決まって左足からの歩行開始でした。歩行前の足並びも、左足が前、右足が後ろの事が多く、「重心足(体重が乗っている足)が右足で、左足から歩き出す...」ここにすくみ足が発生しているように感じました。

次回は、この2つの課題に対しての私の見解をお話ししたいと思います。
ではまた、次回も宜しくお願いします!
読書の秋
読書の秋の由来:読書の秋の由来は中国からという一説があります。唐代の詩人の韓愈が詠んだ「符読書城南詩」の一説に「時秋積雨霽、新涼入郊墟。燈火稍可親、簡編可卷舒。」があります。これを日本語に置き換えると「秋になり長雨があがって空も晴れ、涼しさが丘陵にも及んでいる。ようやく夜の灯に親しみ、書物を広げられる。」というような意味です。この一説により、涼しい秋の夜に読書は適しているという考えが浸透したと考えられます。
秋の気温と読書の関係:人間の集中するには温度や湿度が関係しています。秋の気温は22°前後であり、人間が集中しやすい季節です。
当施設ではご利用者が施設の生活を楽しん頂きたいと思い、新聞・雑誌の貸出コーナーや読書スペースコーナーを設けています。


座る事の大切さ ~リハビリでの座位訓練~
高齢者や特定疾病を患っている方は座位を行う事が出来ず、寝たきりになる事があります。
寝たきりになってしまった場合、心肺機能の低下、可動域制限(関節が硬い)、精神状態の低下、褥瘡のリスク等があります。
リハビリの座位訓練の効果
・座位を行える事で食事を行いやすくなり、肺炎予防になる
・手足の可動域維持・改善になる
・ベットからの離床機会になり、褥瘡予防になる
・脳に血流が戻る事で脳への刺激になり、循環障害・認知症の予防になる
・座位を取る事で腹圧が高まり、便秘予防になる
・肺の横隔膜という筋が下がり、ゆっくりした呼吸になる
・車椅子に座る事で活動量が増え、家族様との時間が増える
歩行介助 ~過介助にならない介助~

仕事上、介助についてよく聞かれる事が多いです。
介助者は転倒させてはいけない心理があって、無意識に過介助を行っている事が多いです。
過介助を行った場合、ご利用者の残存能力を引き出す事が出来ない事や介助者の介護負担が増えてしまい、悪循環になってしまう事があります。
その為、当施設ではご利用者の残存能力を引き出せる様に最小限の介助をお伝えしています。
最小限の介助を行った事で残存能力が引き出され、ご利用者の要望のシルバーカー歩行が行えています。
今後もご利用者の能力を活かせれる様に今後も取り組んでいきます。
手すり ~手すりの効果~
手すりには3つの役割があります。
・移動の補助
・動作の補助
・転倒・転落の補助
介護における「手すりの役割」は大きく分けて3つあります。
①移動の補助
高齢や病気を患っている場合、自身での移動は困難になります。横手すりを使う事で歩いている人は伝え歩きが出来ます。車椅子の人は手すりを持って移動する事が出来ます。自身の好きな所に移動出来ます。仮に行きたい所に行けない場合、身体機能だけではなく、心も弱くなってしまいます。やはり自身で動く事は大事です。

➁動作の補助
足腰が弱くなると自身で立ち上がったり、トイレに移ったり、階段を登ったりする事は難しくなります。縦手すりを使用する事で自身で動作を行なう事ができ、活動量は増える人もいます。活動量が増える事で足腰の力は強くなり、今まで出来なかった事が出来る様になる事もあります。高齢や病気だからという理由で、諦めたりする事や制限してしまわない事が大事です。

➂転落や転倒の防止
高齢や病気を患ってしまうとバランス能力が低下し、転倒や転落が増えます。ふらついた際にとっさに手すりを持てるかで、事故を防げたり、怪我の度合いも変わります。
当施設では少しでもご利用者が安心して日常生活をおくれる様に手すりを配置しています。
介助者がよく足しか見ておらず、歩けないと決めつけてしまう事があります。
歩行は全身運動です。
股関節・膝関節・足関節だけで歩いていません。
頭・首・体幹・手を使っています。
歩けないと決めつける前に身体の弱い部分を見つけるのが大事です。
その仕事はセラピストの仕事です。
身体の弱い所をどう補うかが大事です。
その補い方次第で、そのご利用者の生活又は人生はは変わってきます。
また、家族様の気持ちも変わってきます。
身体の補い方の方法として、福祉用具があります。

当施設には歩行器や歩行者があります。その他にも外部から福祉用具をレンタルする事が出来ます。
他種多様な福祉用具があり、ご利用者の身体機能に合った福祉用具を提供しています。
今後もご利用者と家族様が安心して過ごして頂ける様にサービスを行っていきます。
どんなクッションがいいか ~リハビリでのポジショニング~
家族様からどんなクッションを持ってきたらいいかと相談を受ける事が多いです。
よくビーズクッションや円柱で真ん中に穴が開いているクッションを持って来られる事が多いです。
非常に申し訳ないですが、ビースクッションや円座クッション(円柱の真ん中に穴が開いているクッション)はポジショニングにはおススメしません。

(引用:ビーズクッションに埋まる人のイラスト(男性) | かわいいフリー素材集 いらすとや (irasutoya.com))
理由としては
ビースクッションはビーズが端に寄ったりする為に姿勢を保てる程の安定性なく、ポジショニングには向いてはいません。

(引用:円座の検索結果 | かわいいフリー素材集 いらすとや (irasutoya.com)
円座クッション(円柱で真ん中に穴が開いているクッション)は穴が開いている所には圧が掛かりませんが、外周に圧が掛かってしまいます。その結果、除圧したい部分の周りに圧が掛かってしまい、褥瘡を悪化する可能性があります。
除圧のポイントとしては1点で支えるのではなく、広い面積で面で支える方が除圧になります。
おススメのクッションは長方形の低反発クッションや綿素材のクッションがいいと思います。
ただ、低反発クッションと綿素材のクッションも洗濯や繰り返し使う事で徐々に潰れていき、ポジショニングに使えなくなります。
その為、定期的なクッションの交換は必要です。
姿勢の崩れや両手の機能低下で食事を行う事が出来ない人は多くおられます。
例えば
1:スプーンで食べ物を掬う動作が行いにくい。
2:スプーンを持つ動作がしにくい
3:食べ物を掬えたけど、口元まで食べ物をもってこれない。
4:円背で視線が下方になってしまい、食べ物がどこにあるか分からない。
このような方々に少しでも自分で食べる喜びを感じてもらえる様にするのは、リハビリの仕事だと考えています。
介入方法は以下の通りです。
1:介助スプーンを使用する(指や手首が硬い人が持ちやすい様にグリップが付いたスプーンを使用する)
2:介助皿を使用する(お皿に返しがついており、スプーンですくいやすい)
3:おぼんに傾斜台をおく(スプーンですくいやすい)
4:背もたれにクッションや背もたれのの角度を調整し、食べやすくする
皆様、初めまして!
スーパー・コート東大阪高井田の機能訓練士の植田と申します!
このブログにお越しいただき、ありがとうございます。
私は、SC高井田でお過ごしされている入居者様の身体のケアから運動指導などのお仕事に携わらせて頂いております。ここでは、日々の運動指導の中で、身体の改善や機能が向上した方々のご紹介とパーキンソン病と上手くお付き合いしていくためのリハビリやポイントなどを発信していきたいと思います!
栄えある1人目は、この方です!

ご入居された当初は車椅子生活で、ご入居前から歩くと転倒を繰り返していたそうです。
上記の画像は、「また歩きたい」という目標に向けて、歩行器での歩行練習を開始した頃のものになります。よちよちとした歩きが目立ち、パーキンソン病の症状の一つにある小刻み歩行とすくみ足が見られます。歩行の修正、改善に向けてどのように介入していくか。リハビリ従事者にとっての醍醐味ですねー!
次回は、私がアプローチした内容とその結果をご報告させて頂きたいと思います。
ではまた、次回も宜しくお願いします!