「オーラルフレイユ」とは?
健康と要介護の間には、筋力や心身の活力が低下する「フレイル」と呼ばれる段階があり、その手前で、"オーラルフレイル"(ささいな口の機能の衰え)の症状は現れます。
食事でよく食べこぼすようになった、固いものが噛めなくなり、むせることも増えた。さらに滑舌も悪くなってきた・・・。こうした状態が続くようであれば、それはささいな口の機能の衰え、"オーラルフレイル"の可能性があります。
フレイルから続く要介護状態に陥ることなく、健やかで自立した暮らしを長く保つためには、オーラルフレイルに早く気づき、予防や改善に努力することが重要です。
「吹き戻し」でお口元気に!
100円ショップでも売っている「吹き戻し」。「吹き戻し」や「巻き笛」と呼ばれるおもちゃは、多くの人にとって、お祭りや縁日などで見かけた、なじみのあるものだと思います。吹くとピロピロ~と伸びて、クルクルっと戻ってきます。
具体的な効果としては、腹式呼吸・呼気力の強化、口呼吸の予防、口腔の周囲筋の運動など。全国の病院(歯科や口腔外科など)や高齢者施設などで口腔機能の改善の目的でも取り組まれています。
スーパーコート今里での「体操」方法
1.ゆっくり深呼吸 2回
2.「あ・い・う・え・お」とお腹から大きな声を出す。 2回
3.「吹き戻し」=しっかり息を吸って、大きく伸ばして5秒維持 2回
4.ゆっくり深呼吸 2回
以上を2回繰り返します。
様子を見て、次は10秒維持で行います。
※ ご利用者の体調に配慮して行ってください
「吹き戻し」体操風景
皆さん、「懐かしい」「子どものころよくやったなぁ~」と楽しそうに取り組んでおられます。
★ 銭太鼓とは?
銭太鼓(ぜにだいこ)とは、出雲地方(現在の島根県東部)に古くから伝わる民俗的なリズム楽器で、「銭の鳴る音」を利用して踊りの伴奏に使用するものです。または、演じる事そのものをさします。「銭太鼓」とは書くきますが、和太鼓の一種ではありません。特に、島根県の伝統民謡である「安来節(やすぎぶし)」の際によく演じられます。
★ 銭太鼓の作り方
【材料】
- ラップの芯(厨房の皆さんに協力していただきました)
- リングプル、ワッシャー(ねじやくぎに使うもの)
- つまようじ
- ビニールテープ
- 包装用テープ など
【作り方】
- ラップの芯に穴をあける(千枚通しなどで)
- 端から2.5~3センチと6センチ(穴は90度ずらす)
- 6センチのところの穴につまようじを通しリングプル、ワッシャーを通す
- ずれないようにビニールテープで固定
- 上の穴につまようじを通し、包装用テープを結ぶ
- 包装用テープをほぐして細くする
- もう一方の端も同様に作って完成です
胴体にカラーテープなどを巻き装飾すればバージョンアップします。
★ レクリエーションで活用(一例)
入居者の皆さんと楽しむ一例です。
【基本動作】
- 銭太鼓を手に持ち上にあげて振る(2回)
- 銭太鼓で肩をたたく(2回)
- 銭太鼓を手に持ち上にあげて振る(2回)
- 銭太鼓で膝(机)をたたく
以上です。4拍子の歌(童謡や唱歌)に合わせて行ってください
【バージョンアップ】
基本動作ができるよようになったら
- 銭太鼓を1回転させる
- 左右の手で持ち替える
- 膝(机)を叩く際、右・左とずらしてたたく
など、自由に楽しんでください
※ 上記の動作は、車いすに座ったままで出来るよう上半身の運動です
若いころ皆さんと一緒に"銭太鼓"をやってた方が懐かしく思い出されていました。