今回のブログでは
パーソン・センタード・ケアについて学んだことを紹介しようと思います♪
ご入居者に安心して生活して頂くヒントがあるように思います(^^♪
①まずこのケアがどういったものなのか?について
- 概要
イギリスの心理学者トム・キットウッドが提唱。ケアを受ける人を「人格を持った個人」として尊重し、その人の背景や価値観に基づいたケアを行う。 - 具体的な方法
・過去の経験や趣味、価値観を理解する。
・その人に合わせた個別対応のケアプランを作成する。
・認知症患者に対する「マイナス症状」(混乱、攻撃性など)をその人の表現方法として受け止める。 - 目的
高齢者の尊厳を守りながら、個別ニーズに応じたケアを提供。
②具体的な取り組み
1. 個別ケアプランの作成
- 生活歴のヒアリング
入居前の生活習慣、好きなこと、これまでの人生経験を家族やご本人から詳しく伺い、ケアプランに反映します。 - 趣味や好みに応じた活動の提供
例えば、園芸が好きな方には施設内の庭でのガーデニングを提案したり、手芸が好きな方には道具を用意して楽しんでいただく。
2. 日常生活での選択肢の提供
- 選ぶ楽しさを大切にする
食事や服装、日中の活動内容をなるべく本人が選べるようにし、自己決定感を大事にします。- 例:着替えの衣服を本人様に選んでいただく、髪型を本人様に選んでいただくなど
3. コミュニケーションを重視
- 毎日の対話を心がける
日々のちょっとした会話を通じて、本人の気持ちや要望を確認します。- 例:「今日の天気、気持ちいいですね」といった自然な会話から、体調や気分の変化を把握。
- 傾聴を意識する
過去の思い出や感情を話していただくことで、心の充足感を得られるよう支援します。
4. 環境の工夫
- 個性を反映した居室づくり
ご本人の好きな写真や家具を取り入れ、居心地の良い空間を提供。 - 活動エリアでの工夫
認知症の方が安心できるよう、分かりやすいサインや落ち着いた色彩を取り入れる。
5. 行事やイベントの企画
- 本人にとって意味のある行事を提案
季節行事や誕生日など、本人にとって特別な意味を持つイベントを計画します。- 例:誕生日に過去のお気に入りの曲を流し、一緒にお祝いする。
③期待される効果
- 生活満足度の向上
自分らしさを大切にされることで、毎日の生活に喜びや安心感が生まれる。 - 信頼関係の強化
スタッフと入居者さま、家族の間に信頼が深まり、より良いケアが可能に。 - 行動心理症状の緩和
認知症による混乱や不安が減り、穏やかな生活が実現。
これらの考え方取り組みはもちろん大事と思います。またこの安心できるというベースには
「安全」であるという心理的な要素があってこそだと思っています。